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by shin-yamakami16

菅政権の「御用機関」に成り下がったNHK

「中立・公正」原則の「放送法」違反を正せ

                             山上 真

 菅政権の内閣改造後のNHKの報道内容を視て少なからず驚いた。特に、本日日曜日の、政治関係の報道の仕方が、殆ど野党の「声」を無視した形で、政権側のPRをそのまま報道している姿勢には呆れ果てた。

 民放TVなどは、比較的公正な立場で、前自民党・与謝野氏の政権参加是非などについて、突っ込んだ報道をしているのに対して、NHKの態度は、政権側発表と、野党側批判を8対2という様な不公平な時間スペースで扱う形に受け取れた。

 例えばその典型的な番組は、今日(16日)9時からの「日曜討論」である。筆者は当然のこととして、この番組には、新政権側と、批判の手ぐすねを引いている野党側が激しい論戦を交わすものと期待して、番組の開始を待っていた。開けてみると驚いたことに、出ているのは民主党閣僚の皆さんばかりで、さながら「座談会」か、意見交換会かの趣であった。これでは、番組の名称「討論」が泣いてしまう。全国の視聴者を馬鹿にするのも程があるというものだ。

 恐らくNHK当局が政権に対して「破格の扱い」をしたのは、かねてから支持している「管・民主丸」が、政権発足の冒頭から野党攻勢や「厳しい世評」の大嵐に遭って「沈没」しかねない危機を感じ取ってのことだろう。
 NHK経営委員会で幅を利かせる財界圧力をもろに受けて、「消費税増税・TPP参加推進」に舵を切っているNHKとしては、是が非でも管政権を支えなければならなくなっている観がある。

 ここで注目しておきたいのは、NHK労組「日放労」の動きである。この組合は、本来はNHKの存立原則「中立・公正」報道の為に奮闘努力する筈のものだが、「残念乍ら」菅政権の支持母体となっている「連合」の基幹労組の一つとなっている為に、労使相俟って、時の政権を支え合うという「悲喜劇」的構図になっているのだ。これでは到底、「政治的中立性」など維持出来る筈がない。
 この根源には、本来、労働者・国民の利益・福祉の為に闘わなければならない「労組センター」が、財界・国家体制の「御用」を承る機関に変質しているという大問題がある。少しは、「本当の労働組合」らしいフランス労働総同盟CGTの「爪の垢でも-------」と言いたいところだ。

 このようなNHKに更に付きまとう「暗い影」がある。現経営委員の中に、次の様な「危険極まる」言動を弄する人物・安田某がいるという。

「私は、今の若者に徴兵制はだめとしても、徴農制とか、徴林制とか漁村に行けとか、そういう法律で、テレビの番組も何時から何時まできちんと見るということにすればいいと思います。この番組を見なければ会社に就職させないとか、抜本的に政策を変えないと、日本は本当に大変なところへ行くのではないかと思います。したがって、そういう面でNHKの役割は非常に大きいので、許される範囲を超えるものもあると思いますが、もっときつい方策をとらなければならないところまで来ているのではないか思います」                         ———Wikipedia
明らかに「憲法違反」の上記の如き言動を為す人物が、公共放送の心臓部に居て、経営方針に参加していることは到底許されない。NHK当局は、これらの事実如何を明らかにしなければならない。

 NHKが、特に「大平洋戦争」などの歴史的事実に基づく優れた番組を放映していることは、最近、質的低下一方の「民放」と較べようがない程立派であることを認めつつ、厳しい苦言を呈する次第である。                            (2011.01.16)
by shin-yamakami16 | 2011-01-16 22:44 | Comments(0)