世界中で起きている重要な事件、事象についての忌憚なき批判、批評の場とします。


by shin-yamakami16

216 億円の豪華「花火」大会?:米国 ‘Antares’ ロケット打ち上げ失敗 の「衝撃」

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‘Virgin Galactic’ 宇宙船も墜落:「地上」・「安全」優先で、「国際協力」事業としての平和的な「宇宙開発」を!

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 僅か3日間の間に、米国で打ち上げられた「宇宙ロケット・宇宙船」が相次いで爆発・墜落して、前者では幸いにして死傷者は無かったものの、後者の事故ではパイロット一人が死亡、もう一人はパラシュートで降下し、負傷したという。
 
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 10月28日午後6時半頃、ヴァージニア州Wallops島の米航空宇宙局・NASA基地から打ち上げられた ’Antares’ ロケットは、国際宇宙ステーション・*ISSに水・食料・燃料を補給する無人補給船 ‘Cygnus’ を搭載していた。米国民間宇宙企業 ‘Orbital Sciences Corp’ が製作し、打ち上げたものである。

 この宇宙船は、ISS補給物資の他、NASA実験設備・隕石分析装置、機密任務を帯びた装置や、日本の大学が開発した流星観測用の高感度カメラシステムなども搭載していたということで、ロケット打ち上げ失敗に因る損害額は少なくとも2億ドルに上ると見積もられている。

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 今回の「アンタレス」爆発事故では幸い死傷者は出なかった模様だが、宇宙開発に関わる*事故として、これまでに「飛行中の事故により19名の宇宙飛行士が死亡、訓練中の事故により11名の宇宙飛行士が死亡、また発射台での事故により少なくとも71名の地上整備員が死亡している」-Wikipedia-という。

 米国の宇宙開発事業は、伝統的な「軍事開発」と結びついた国防総省指揮のものと、経費削減の為、民間委託の「国際宇宙開発」関係のものに分けられているが、今回の事故は、民間企業「オービタル・サイエンシズ」社がロシアから購入した’NK33’ エンジンに最新の電子機器と誘導機構を加えて改良された ’AJ26’ を一段目ロケットに使用していたという。しかし今度の事故を契機として、約40年も前のソ連時代に開発された古いエンジンを二基も採用していることに、各方面から批判が出ている様だ。

 米国NASA及び民間宇宙企業は、今後も「アトラスV」ロケット用にロシア・ロケット ‘RD-180’ を購入・使用する方針であるが、今度の事故と相俟って、ロシア ’RT’ ニュースに依ると、「ウクライナ」を巡っての欧米の「制裁」に関連して、ロシア政府は米国への「強力なRD-180」エンジン・売却を禁じることを考慮中ということで、米国政府にとっても無視し難い不安材料になりそうだ。

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             米国'Orbital Sciences Corp' 幹部の記者会見

 現在国際宇宙ステーションには、NASAから二人、欧州宇宙局から一人、ロシアから三人、計6人の宇宙飛行士が搭乗しているが、米国ロケット爆発・数時間後に、ロシア・ ’Baikonur’宇宙基地から’Progress’ 無人運搬ロケットが成功裡に打ち上げられ、5,000ポンド以上の食料・燃料など補給物資が届けられた。

 宇宙空間の「軍事利用」については、1967年10月に発効した「宇宙憲章」が存在しており、次の様に定めている。
宇宙空間の探査・利用の自由
第1条で規定されている。天体を含む宇宙空間の探査および利用は「すべての国の利益のために」「国際法に従って」全人類が自由に行うことができる。
領有の禁止
第2条で規定。天体を含む宇宙空間に対しては、いずれの国家も領有権を主張することはできない。
平和利用の原則
第4条で規定。核兵器など大量破壊兵器を運ぶ物体(ミサイル衛星等)を地球を回る軌道に乗せたり、宇宙空間に配備してはならない。
また、月その他の天体はもっぱら平和目的のために利用され、軍事利用は一切禁止される。

 然し乍ら、米国防総省は、NASAを上回る予算規模で「軍事」関係への支出を増やしており、「世界の核拡散の危機にたいして、アメリカは世界中に核の乗るであろう弾道弾迎撃システムを広げるかまえを見せて、宇宙域での撃墜についても検討されている。また、偵察衛星は200機以上存在している。宇宙は安全保障の分野でも重要な位置づけを占めるようになっている」-Wikipedia-ということだ。

 一方、浅井基文氏の2014.06.23付ブログ『21世紀の日本と国際社会』に依れば、これ迄独自に宇宙開発を進めている中国が、今後ロシアとの協力関係を強め、米国の宇宙軍事利用に対抗して、「宇宙軍事研究」に着手する方向にあることを指摘している。

 更に問題なのは、日本政府が宇宙航空研究開発機構の設置法の規定を削除し、「防衛利用」を可能とするよう改正することを提案し、2012年6月20日参議院で可決成立したことである。

 各国共、安全保障分野の強化を狙いとしているが、「宇宙憲章」に反して、野放図な宇宙の軍事利用が進むことが懸念されている。やはり、宇宙開発は、膨大な「費用面」からも国際的共同事業として,原則的に全ての国々が利用出来る形で行われるべきであり、しかも、「平和目的」に限られることは、全く当然なことだ。

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 英国・「ヴァージン航空」などのグループ会長・Richard Branson氏が設立した「宇宙旅行」会社 ’Virgin Galactic’ が10月31日、4回目の試験飛行させていた「スペースシップ2」は、カリフォルニア・モハビ砂漠上空で爆発・墜落した。

 この宇宙旅行の仕組みは、高度13キロまで母船・航空機でロケットを運び、そこで母船から離脱させ、ロケット動力で高度100キロの宇宙空間に達して、「無重力飛行」を約6分間楽しんだ後、地上に帰還するという形式である。

 一人当り25万ドル(=約2700万円)という費用の、この「宇宙旅行」に代金支払い済みの旅行希望者は740人であるという。ブランソン会長は事故後、全額返還を表明した。

 事故原因は不明であるが、ロケットの「新燃料」使用の問題が指摘されている。一方、航空専門家から、この飛行方式について以前より’very crude’(非常に粗削り)であるという警告が為されていたという。

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 ブランソン会長は、希望としては計画を続けたいが、原因調査の結果如何によっては、これ迄に開発費として10億ドルを費やした宇宙旅行計画「断念」ということも有り得ることを示唆した様だ。

 以上二件の「宇宙事故」を踏まえて、筆者としての「大胆なる」感想を披瀝させて戴きます。

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 現在、地球上の飢えたる人口は7.6人に一人、実に8億5千万人に達するとされている。軍事目的であれ、平和目的であれ、地上の「悲劇」を蔑ろにした形で宇宙に乗り出したところで、一体何の役に立つというのか?
 
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 特に日本について敢えて言えば、いつ噴火してもおかしくないと言われる「富士山」も、そして「確率は100年に1%」ということだが、日本人1億2000万の命に関わるという「阿蘇」などカルデラ「巨大噴火」という逃れ難い「地上の問題」が実在する。火山学専門家さえ、日本がいつ「消滅」しても不思議でないと明言している始末だ。

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          「開発・打ち上げ」費417億円のHIIB2号

 そのことと、日本・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の、例えば、開発費270億円・打ち上げ費用147億円の最新型 ’H-IIB’ ロケット「打ち上げ成功」がどういう相関性を持っているのか、「政治」に説明して貰いたいものだ。    (2014.11.03)

<注>
*ISS:
国際宇宙ステーションの開発は、1988年9月に締結された日米欧の政府間協定により着手された。1998年にはロシア、スウェーデン、スイスを加えた国際宇宙ステーション協定[12]が署名され、これによりISS計画の参加国は、アメリカ、ロシア、カナダ、日本、ESA加盟の各国(ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス)の15カ国となっている[13]。これとは別に、ブラジル宇宙機関がアメリカと二国間協定を結んで参加している。また、イタリア宇宙機関はESAを通じてだけでなく、NASAとの直接契約で多目的補給モジュールを開発している。
中国はISSの参加を打診したことがあると発言しているが[14]、2009年9月末現在は実現していない。インドもISSへの参加を希望しているが、他の参加国の反対に遭い、ロシアに協力を求めている[15]。

*宇宙開発「惨事」:Wikipedia より
宇宙探査の歴史の中には、飛行士や地上整備員の死亡という悲劇が数多く起こっている。2007年現在、飛行中の事故により19名の宇宙飛行士が死亡、訓練中の事故により11名の宇宙飛行士が死亡、また発射台での事故により少なくとも71名の地上整備員が死亡している。
宇宙船の打ち上げ/再突入の事例のおよそ2%で、乗務員が死亡している。これはソユーズとスペースシャトルでほぼ同じ割合である。ほかの発射方法については、X-15(弾道飛行を行うロケットプレーン)を除くと、妥当な安全率が算出できるほど打ち上げ回数は多くない。
また、打ち上げ経験者のおよそ5%が死亡している(上記の2%との違いの理由は、宇宙飛行士は多くの場合複数回の打ち上げを経験するからである)。2004年11月現在、439名(ロシア/ソビエト連邦:96名、アメリカ:277名、その他:66名)が宇宙飛行を経験しているなかで、22名が宇宙船の中で死亡している。内訳は、アポロ1号で3名、ソユーズ1号で1名、X-15-3で1名、ソユーズ11号で3名、スペースシャトルチャレンジャーで7名、スペースシャトルコロンビアで7名である。また、宇宙計画によって、18名のNASAの宇宙飛行士(4.1%)と、4名のロシアの宇宙飛行士(打ち上げ経験者の0.9%)が宇宙船搭乗中に死亡している
飛行中の事故[編集]
飛行中の死亡事故は5回ある。死亡事故が起きたどのケースでも、遭遇した全乗組員が死亡しており生存者はいない。今までに、複数の乗組員のうち特定のメンバーだけがミッション中に死亡したという事故は起きていない。
1967年4月24日[編集]
ソビエトの宇宙飛行士ウラジミール・コマロフは、ソユーズ1号に搭乗中に死亡した。
この機は新型の宇宙船ということもあり重大なトラブルが連続して発生していた。最終的には大気圏再突入時、再突入用カプセルのパラシュートが適切に開かなかったために、カプセルは地面にたたきつけられ、コマロフは死亡した。
1967年11月15日[編集]
マイケル・J・アダムスが、ロケットプレーンで弾道飛行の試験運転中に死亡した。
アダムスはアメリカ空軍のパイロットで、NASA/USAFのX-15プログラムに従事していた。その7回目の飛行であるX-15 Flight 191の飛行中、最初に電気系統に問題が起きた。それが、機体が最高点に達したときに、制御の問題を引き起こした。そのときパイロットも混乱したかもしれない。最高高度266,000フィート(81.1km)からの再突入時に、X-15はコントロールを失って横方向に進路をそれ、マッハ5のスピードでスピンを始め、回復できなくなった。およそ65,000フィート(19.8km)の高度で、過度の加速度によってX-15は分解した[1]。
アダムスは死後、宇宙飛行士バッジ(Astronaut Badge)を授与された。これは彼が、(アメリカの宇宙空間の定義である)高度50マイル(80.5km)を突破したことによるものである。ただし、この飛行は、国際的な宇宙空間の定義である高度100km(62.1マイル)に達していないため、専門的にはこの事故が「宇宙飛行事故」として数えられるかどうかについて異論がある。
1971年6月30日[編集]
ソユーズ11号の乗組員ゲオルギー・ドブロボルスキー、ビクトル・パツァーエフ、ウラディスラフ・ボルコフが死亡した。
宇宙ステーションサリュート1号に3週間滞在して、分離した後、逆噴射を行って再突入に備えてモジュールを分離した時に、彼らの乗った宇宙船の換気用の弁が開くという不慮の事態が発生し、空気が宇宙空間に漏れた。カプセル自体は通常通り再突入し、着地したが、回収チームがカプセルを開いたときには彼らは窒息死していた。これは専門的な意味で「宇宙空間」(高度100km以上)で起こった唯一の事故である。
1986年1月28日[編集]
「チャレンジャー号爆発事故」も参照
アメリカにおける最初の飛行中の死亡事故である。ミッションSTS-51-Lに従事するスペースシャトル・チャレンジャーは発射から73秒後に空中分解し、乗員7名が死亡した。固体燃料補助ロケットから高温のガスが漏出したことが事故原因だと判明している。
2003年2月1日[編集]
「コロンビア号空中分解事故」も参照
スペースシャトル・コロンビアは、2週間のミッションSTS-107を終え、大気圏に再突入した際に空中分解を起こした。この事故により7名の宇宙飛行士が死亡した。打ち上げ時に外部燃料タンクから断熱フォームが落下して翼前縁の耐熱材を損傷させたことが事故の原因であった。
主な事故の一覧[編集]
ソユーズ[編集]
1967年 - ソユーズ1号の帰還失敗
大気圏再突入時にパラシュートが正常に開かず地上に激突。宇宙飛行士1人が死亡。
1971年 - ソユーズ11号の帰還失敗
大気圏再突入の準備中に宇宙船内の空気が失われた。宇宙飛行士3人が死亡。
1975年 - ソユーズ18a号の打ち上げ失敗
打ち上げ中にロケットが異常を起こした。高度145kmでカプセルが緊急分離され宇宙飛行士2人は生還。
1983年 - ソユーズT-10-1の爆発
打ち上げ直前にロケットで火災が発生。打ち上げ脱出システムが作動し宇宙飛行士2人は生還。
アポロ計画[編集]
1967年 - アポロ1号の火災事故
訓練中の事故で司令船が炎上。船内にいた宇宙飛行士3人が死亡。
1970年 - アポロ13号の酸素タンク爆発
月に向かう途中で液化酸素タンクが爆発。月面着陸を中止し、月の周回軌道を利用して宇宙飛行士3人全員が地球に生還。
スペースシャトル[編集]
1986年 - チャレンジャー号爆発事故
米国のスペースシャトル「チャレンジャー」がケネディ宇宙センターからの打ち上げ直後に爆発した。宇宙飛行士7人が死亡。
2003年 - コロンビア号空中分解事故
米国のスペースシャトル「コロンビア」が大気圏再突入時に空中分解した。宇宙飛行士7人が死亡。
その他、ロケット爆発[編集]
1960年10月24日 - ニェジェーリンの大惨事
ICBM R-16の試験用ミサイルが射点で爆発し、約120人が死亡。
1964年4月14日 - ケープカナベラル射点のスピン試験棟で、デルタロケット3段の固体モータをOSO衛星に設置していた時に突然点火し、作業員3人がひどいやけどを負って死亡、8人が負傷した。静電気でスパークが起きたのが原因。
1973年6月26日 - コスモス3Mロケットの打上げ時に爆発が起き、9人が死亡。
1980年3月18日 - ヴォストークロケットの射点での爆発事故
ソ連のプレセツク宇宙基地で、推進剤を充填中のボストーク2Mロケットが爆発事故を起こし、48人が死亡。
1996年2月15日 - 長征3Bロケットの爆発
中国四川省のリャンシャン・イ族自治州で打ち上げられた長征3Bロケット1号機が西昌市に墜落・爆発した。強い腐食性を持つ非対称ジメチルヒドラジンが一帯に飛散し、村は壊滅。中国政府の公式確認では死者は56人。米国の軍事情報筋によれば、200人以上が死亡したとみられている。500人が死亡したという情報もある[2]。
現地にいた米国人技術者の目撃談などを基にまとめた記事[3]によれば、打上げ9秒後に機体が水平方向に傾き、打上げ22秒後にロケットは山腹に激突した。衛星を搭載した部分はその少し前に荷重に耐えられなくなってちぎれ落下した。衛星組み立て棟から見学していたアメリカ人技術者たちの所にも爆発の衝撃波がおよび、ガラスの破片が飛び散った。幸い、有毒ガスは検知されず、風で流された。ロケットが落下した場所は宇宙センターのゲートの隣で、その場所には打ち上げ前に数百人の村人たちが集まって見学していた所だった。中国当局者は打ち上げ前には、彼らを全員退避させたと語ったが、それは疑わしい。ホテルなどがある居住地域に戻ると、損傷を受けていない建物はなかった。ホテルに入るとすべての部屋の窓やドアは吹き飛ばされており、壁にも穴が開いていた。数百人の軍隊が集まっている様子は、死体回収のためではないかと疑った。多数の救急車以外にも、多数の軍用トラックの荷台に散乱した遺体を積んでいるのを目撃したとの話しもある。このアメリカ人技術者たちは、米国製の衛星の破片が中国側に渡らないよう、数週間かけて残骸の回収を行った。2週間後、中国の新聞は、この事故の死亡者は6人、負傷者は57人であったと発表した。この数は、技術者たちの被害としては現実的だと思われるが、集まっていた村人たちのうち、どのくらいが死んだのかはわからない。だが数百人が死んだのは間違いないだろう。
2002年10月15日 - ソユーズ-Uロケットの打ち上げ失敗
プレセツク宇宙基地から打ち上げられたソユーズロケット(フォトンM1を搭載)が打ち上げから29秒後に墜落して爆発。衝撃で落ちてきた窓枠の破片で兵士1人が死亡、8人が負傷した。
2003年8月22日 - ブラジルロケット爆発事故
打ち上げ準備中のVLS-1ロケットがブラジルマラニョン州にある射場で爆発。21人が死亡。


<写真> The Washington Post, The New York Times, The Guardian,
The Telegraph, The Guardian, Le Monde, Le Figaro, Wikipedia, IT media news


                   <参考資料>
1.米国 ' Chicago Tribune'ー「当局は無人補給ロケット爆発に対する調査を始めた」
Authorities start investigation of unmanned supply rocket explosion
Tribune wire report
2:25 am, October 30, 2014
Authorities on Wednesday started investigating what made an unmanned U.S. supply rocket explode in a fireball moments after lifting off from a launch pad in Virginia, destroying supplies and equipment bound for the International Space Station.
The 14-story Antares rocket, built and launched by Orbital Sciences Corp, blasted off from the NASA Wallops Flight Facility on Wallops Island at 6:22 p.m. on Tuesday but burst into flames moments later. It was the first disaster since the National Aeronautics and Space Administration turned to private operators to run cargo to the space station.
Shares of Orbital, which agreed to buy Alliant Techsystems Inc's aerospace and defense business in April, fell as low as $25.02 and were last down 15.7 percent at $25.60.
The explosion is unlikely to unravel the deal, sources familiar with the situation said. The transaction, which is expected to close this year, was touted by the companies as a $5 billion merger of equals when it was announced.
An Orbital spokesman said the company would issue a statement shortly but declined to give details. Officials of Alliant, better known as ATK, could not be immediately reached for comment.
The rocket that exploded on Tuesday was carrying a Cygnus cargo ship with a 5,000 pound payload for the station, a $100 billion research laboratory owned and operated by 15 nations that orbits about 260 miles above Earth.
The loss of the supply vessel posed no immediate problem for the orbiting station's six crew: two from NASA, one from the European Space Agency and three Russians, officials said.
"There was no cargo that was absolutely critical to us that was lost on that flight. The crew is in no danger," NASA Associate Administrator William Gerstenmaier said.
Russia's Roskosmos space agency said it was ready to help ferry extra U.S. cargo to the space station if NASA requested. The station is overseen by Russia and the United States, whose relations are at a low ebb over the Ukraine crisis.
The unmanned Russian Progress supply vehicle launched from Baikonur Cosmodrome in Kazakhstan hours after the explosion and the capsule, carrying more than 5,000 pounds of food, fuel and supplies, reached the station at 9:08 a.m.
No one was hurt in the U.S. accident but witnesses said the explosion shook buildings for miles around and described a massive ball of fire lighting up the evening sky.
In the control room, reaction was a mix of "shock and professionalism," said Frank Culbertson, Orbital Executive Vice President and mission director.
In a few days investigators would have a good idea of where the failure began but "what exactly caused it may take a little bit longer and corrective action probably will take some time, from weeks to months," he added.
The area around the launch facility was cordoned off on Wednesday and a helicopter circled overhead.
The Cygnus mission was non-military but the company's Antares program manager, Mike Pinkston, said the craft included "some classified cryptographic equipment, so we do need to maintain the area around the debris in a secure manner."
The Cygnus carried a prototype satellite owned by Redmond, Washington-based startup Planetary Resources Inc., which is developing technology to mine asteroids.
Russian rocket engine
The Antares is powered by the AJ-26 engine built by GenCorp Inc division Aerojet Rocketdyne. In May, an AJ-26 exploded during a ground test at NASA's Stennis Space Center in Mississippi. GenCorp shares on Wednesday lost 6.6 percent to $16.04.
The accident also renewed questions about the use of Russian engines in U.S. rockets. Congress has been concerned about Russian-made RD-180 engines that power United Launch Alliance's Atlas 5 rockets, used primarily to fly U.S. military satellites.
Reuters

2. 英国 'Channel 4 News'ー「ブランソンの夢は破滅的墜落の後、生き延びられるか?」
Can Branson's dream live on after fatal crash?
The crash of SpaceShipTwo has thrown the whole future of passenger space travel into doubt. Sir Richard Branson refused to say his dream goes on as he visited the site in California, merely that if they can overcome the problem that caused the crash the dream will go on. The pilot who died has not yet been named, but one journalist who claims to have known him has given an angry and emotional response last night saying his life had been stolen. Our reporter Harry Smith will have the latest.
by shin-yamakami16 | 2014-11-03 23:45