世界中で起きている重要な事件、事象についての忌憚なき批判、批評の場とします。


by shin-yamakami16

<   2014年 10月 ( 2 )   > この月の画像一覧

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  シリア・トルコ国境「アインアラブ」での空爆


さて「文明の衝突」事態をどう回避するか?
一方には、戦争で大儲けする‘Lockheed Martin’ など武器大商人の存在

                             山上 真

 昨日10月23日の各国メディアは一斉に、「イスラム国」・ISISシンパと思われる人物が、カナダ・オタワの国会議事堂近くで警備兵を射殺した上、銃を乱射しながら議事堂内に侵入し、犯人は結局射殺されたが、居合わせたハーパー首相・議員などが外に脱出するという突発事件が起こったことを大きく伝えている。

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 これは、カナダ議会が10月7日、イラクでのカナダ軍によるISIS「空爆」参加を承認した後の出来事であった。この事件の二日前には、イスラムに改宗した「ジハディスト」が、二人のカナダ軍兵士を車でひき殺そうとし、一人が死亡、自身も射殺されたという。
 いずれの事件も、カナダ軍の「空爆参加」に対する抗議の意思が込められていると見られる。

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 ハーパー首相はこの事件を受けて、テロ行為に対する断固とした意思を表明し、国民の団結を呼びかけたが、国家中枢部への直接攻撃だけに、オバマ米大統領を始めとする欧米各国首脳の受けた衝撃は、決して小さくはないだろう。

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 それは、「イスラム国」という、欧米の「国家概念」とは全く異質の思想と仕組みを持った一種の「暴力装置」共鳴者が、一見したところ「穏健国家」である筈のカナダにまで、その存在を拡げているということの驚きと恐れから来ているものだろう。 
      
 見たところ、欧米の軍事介入が本格化する度毎に、個人や団体の形でのイスラム過激派が拡大している構図になっている。過激派同調者として現在、英国1500人・ドイツ450人・米国100人、オーストラリア70人などが、イラク・シリアで「イスラム国」の為に戦闘に参加しており、約80か国・総数約15000人に上るという。

 国家的規模では、先日アフガニスタン・タリバンが「イスラム国」支持を表明しており、インドネシア・パキスタン・イラク・シリア・リビア・北アフリカ諸国・西アフリカなどのジハディスト・グループ、更にはナイジェリアを拠点とする「ボコ・ハラム」が勢力を強めている。
 
 一層注目されるのは、「残虐性」故に、ISISを「破門」したとされている「アルカイダ」が最近になって、やはり「イスラム国」支持を表明していることだ。
 こう見ると、どうも世界中で活動しているイスラム過激派分子は、「イスラム国」へと収束しつつあるように見受けられてならないのだ。
 
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 最悪な現象は、各国の穏健派イスラム教徒若年層が、派手に欧米と戦う「過激派」に靡いて行く傾向が見られることだ。NATOの米・英・仏・カナダなどに加えて、オーストラリアなどが戦闘爆撃機で*「空爆」し、一般民衆にも被害が及ぶにつれて、「欧米」対「イスラム圏」という、米国政治学者ハンティントンが謂う*「文明の衝突」の様相を呈し始めている。

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              「紺色・欧米」対「斜線・イスラム圏」

 最近では、ウクライナ「内戦」・「香港」などを巡って、「欧米」対「露・中」という対立の構図も顕著になっているが、事の深刻さという点から見れば、 ‘beheading’ ・「斬首処刑」に象徴されるイスラム圏の「過激化」という事実は、比較し難い程深刻な問題として、欧米諸国の眼前に立ち現われている。しかもその係争地が、エネルギー資源を豊富に有する国家群そのものか、或はその近隣国となれば、「如何なる手段を行使」しても、その前進を阻止しなければならないということになる。

 斯くて、当事国にとって最も犠牲が少なく、効果的に見える攻撃手段は「空爆」ということになるのだが、先日10月19日付英国『インディペンデント』紙は、米国巨大軍事会社 ’Lockheed Martin’ などが米国政府のISIS空爆に係わる膨大な軍需発注を受けて、巨利を稼いでいる実態を暴露している。

‘The Independent’

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ROBERT FISK
Robert Fisk is a multiple award-winning journalist on the Middle East, based in Beirut.
Sunday 19 October 2014
With US-led air strikes on Isis intensifying, it’s a good time to be an arms giant like Lockheed Martin
Last month American warships fired $65.8m worth of Tomahawk missiles within just 24 hours of each other — <原文・参考資料1>

ロバート・フィスク:ベイルートに拠点を置き、中近東を取材対象とするジャーナリストで、多くの賞を獲得している。
「米国率いるISIS空爆が激化すると共に、ロッキード・マーティンの様な巨大軍事会社にとっては絶好機を迎えている」—「先月米国艦船はそれぞれ僅か24時間内に6580万ドル(約70億円)分のトマホーク・ミサイルを発射した」

 その記事では、ISISとの戦争で「誰が勝っているのか?」と言えば、それは爆弾・ミサイル・無人偵察機・戦闘爆撃機などの兵器を供給して大儲けしている ’Lockheed Martin’ 、’Raytheon’ 、’Northrop Grumman’ 、‘General Dynamics’ などで、それぞれ9.3 から 4.3 パーセントも株価を「飛翔させ」、膨大な利潤を確保しているという。

 フィスク記者は、米国政府が巨額の軍事費を「エボラ」撲滅の為に使っていれば、エボラ問題は無かっただろうとする一方、民間人を巻き込む*「空爆」が一層多くのISISメンバーや共鳴者を増やす結果になっていることを示唆している。
 
 現在ISISとの戦闘は、シリア・トルコ国境アインアラブ (Kobane) やバグダッド近郊ファルージャなどで特に激しく続いている様だが、米国など「有志連合」に依る空爆作戦が目立った効果を挙げているとは一般的に見られていない。
 
 筆者はアインアラブで繰り広げられている米軍機による爆撃作戦で、市街中心から物凄い火焔が立ち上るのをTV映像で見て、どれだけの破壊が行われ、敵味方の境なく幾多の死傷者が出ているのかを想像して、結局のところ、仮にISIS分子がこの町から放逐されたとしても,残るのは「廃虚」ばかりではないかと思い至った。それが破壊目的だけの「空爆」というものの本質であって、生き残った市民(ここではクルド人たち)は,一体どうすればいいのかということになる。

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米国政府は、国民の「血税」をシリア・イラクに投じている訳だが、10 月23日の仏 ’TV5 Monde’ に依れば、「米軍がパラシュートで降下させたロケット砲弾や手榴弾がISISの手に渡ってしまい、その映像が世界的に放映されたことについて、米国報道官が説明を求められて、『当方は分からない』とだけ言い放って、そそくさと記者会見場を出て行ってしまった」ということだ。

 惨憺たる現状から、米国上院議員マケイン氏辺りは、愚かにも「地上戦」の為の兵力動員を提起しているが、これは全く失敗済みの「イラク戦争・再現」に他ならず、米国民が到底納得するものではないだろう。

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 今日10月23日の『インディペンデント』紙に依れば、米国政府は当面、イラク政府軍に 'advisers’ (軍事顧問)を配属して、作戦指揮を執る方針ということだが、既に「士気阻喪」しているイラク人兵士を「野蛮かつ勇猛な」ISIS戦士に対してどう戦わせるかということは「至難な業」となることだろう。

 こういう訳で、「それではどうすれば?」ということだが、先ず米国・NATOの「アフガンからイラク・リビア」まで、そしてフランスの「マリ・中央アフリカ」への「軽はずみな」軍事介入の齎した過程と結果を十分に検証した上、イスラム社会を包含する国家群を中心にした、国連総会での「集中討議」を経て、長期的な「ISIS完全孤立化」を目指す、外交努力を尽くした問題解決しか残されていないのではないか。その間にISISがバグダッドを陥落させるという事態も有り得るかも知れないが、一国を担った形のイスラム「過激派」が、これ迄の如き暴虐行為を果たして続けられるかどうか甚だ疑問だ。
                         (2014.10.24)
*<注>
「空爆」犠牲者:MSNニュースより:米軍主導のシリア空爆、開始から1か月 死者553人
シリア北部アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)で、

米軍主導の空爆の後に上る煙(2014年10月14日撮影)。
【AFP=時事】米軍主導の有志連合によるシリア空爆の死者数は開始から1か月で、イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の戦闘員を中心に553人だった。英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が23日、発表した。
 シリア人権監視団によると、空爆による死者はイスラム国戦闘員が464人、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のシリア反体制イスラム武装勢力「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」の戦闘員が57人、民間人が32人だった。民間人の死者のうち6人が子どもで5人が女性だった。
 米軍が主導する対イスラム国の有志連合は8月にイラクでイスラム国を標的とした空爆を開始し、9月23日に空爆をシリアに拡大した。
【翻訳編集】AFPBB News
 
*「文明の衝突」:Wikipediaより
『文明の衝突』は、アメリカ合衆国の政治学者サミュエル・P・ハンティントンが1996年に著した国際政治学の著作。原題は『The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order』(文明の衝突と世界秩序の再創造)。

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冷戦が終わった現代世界においては、文明と文明との衝突が対立の主要な軸であると述べた。特に文明と文明が接する断層線(フオルト・ライン)での紛争が激化しやすいと指摘した。記事の多くはイスラム圏、ロシアについてであり、他の地域に関してはおまけ程度の扱いである。
ハンティントンは1927年にニューヨーク市で生まれ、18歳でイェール大学を卒業後、米陸軍で勤務し、シカゴ大学で修士号を、ハーバード大学で博士号を取得し、同大学で23歳の若さで教鞭をとった。ハーバード大学のジョン・オリン戦略研究所の所長でもあった。1977年から78年には米国の国際安全保障会議で安全保障を担当した経歴を持つ。その研究は主に政治、軍事に関連するものが多く、政軍関係に関する『軍人と国家』、政治変動に関する『変革期社会の政治秩序』などがある。
本書はハンティントンの論文『文明の衝突?』から派生したものである。この論文は雑誌『フォーリン・アフェアーズ』の1993年夏号にて発表され、激しい論争をもたらした。もともとはジョン・オリン戦略研究所の「変容する安全保障環境と米国の国益」プログラムにおける活動の成果でもある。1989年にフランシス・フクヤマによって発表された論文『歴史の終わり』に対する反論の位置づけもあり、また2001年のアメリカ同時多発テロ事件やそれに引き続くアフガニスタン紛争やイラク戦争を予見した研究として注目された。
変容する文明[編集]
近代において圧倒的な影響力を与えた西欧文明は現在では二面性があり、それは圧倒的な優位を誇る先進的な文明という側面と、相対的に衰弱しつつある衰退途上の文明という側面である。このような西欧文明の衰退には極めて長期的な衰退であること、また不規則な進行で衰退すること、権力資源が量的に低下し続けていることといった特徴がある。特に領土、経済生産、軍事力全ての面での衰退が始まっていることは顕著であり、21世紀においても西欧文明は最強の文明であり続けることが可能であったとしても、その国力の基盤は着実に縮小していくことになるとハンチントンは予測した。
このような衰退の兆候は近年の諸事件に見出すことができる。その一つに地域主義の発生がある。文明開化の歴史には例外なく文化を背景とした価値観、生活習慣、社会制度の変更が行われているが、近年の地域主義の進展によって、世界各地で文化摩擦と文化復興が見られる。また20世紀前半における宗教衰退の予測は誤っていたことが証明された。「神の復讐」と呼ばれるこの宗教復興運動はあらゆる文明圏で発生しており、宗教に対する新しい態度が現代社会にもたらされた。この運動はかつての近代化がもたらした社会変革に対する反動、西欧の衰退に伴う西欧化への反発、冷戦の終結によるイデオロギーの影響力低下などの諸要因によって発生したと考えられる。
地域主義と宗教の再生は世界的に認められる現象であるが、これが顕著なのがアジアである。中華文明、日本文明、イスラム文明において経済成長が目立って進んだ結果、西欧文明の文化に対する挑戦的な態度が見られるようになった。20世紀において東アジアでは日本がまず高度経済成長を遂げ、これは日本の特殊性によるものだと解釈する研究もなされた。しかしその後に日本だけでなく香港、台湾、韓国、シンガポール、中国、マレーシア、タイ、インドネシアでも経済成長しつつある。そしてそれまでの西欧文明が与えたオリエンタリズムに反発し、儒教や漢字などのアジアの文化の普遍性が主張されるようになっていった。
同様にイスラム文明も台頭しつつあり、近代化を進めながらも西欧文化を拒否して独自のイスラム文明を再構築しようとしている。近年のイスラム復興運動とはこのような社会状況を背景とする文化的、政治的運動であり、イスラムの原理主義はその要素に過ぎない。
新しい世界秩序
冷戦期において脅威とされていた共産主義勢力の次に出現した新たな世界秩序において、最も深刻な脅威は主要文明の相互作用によって引き起こされる文明の衝突であることが分かる。世界の主要文明の中核国によって世界戦争が勃発する危険性は否定できない。なぜならフォルト・ライン戦争は最初の戦争当事者が一構成国であっても、その利害は必然的に文明全体に関わることになるためである。大規模な文明の衝突という最悪の事態を回避するためには中核国は他の文明によるフォルト・ライン戦争に軍事介入することには注意を払わなければならない。ハンティントンはこの不干渉のルールと、文明の中核国が交渉を行い、自己が属する文明のフォルト・ライン戦争が拡大することを予防する共同調停のルールを平和の条件としている。そしてより長期的な観点から現在の不平等な文明の政治的地位は平等なものへと平和的に是正し、西欧文明と非西欧文明の衝突を予防する努力が必要であるだろう。ただしこれらの原則や政策は現状から考えて実施することは大きな困難である。しかし世界平和を求めるためにはそれまでとは異なる文明に依拠した政治秩序が必要であると結論する。

<写真> The Independent, The Guardian, RT, Le Monde, The New York Times


                    <参考資料>
1. ‘The Independent’
ROBERT FISK
Robert Fisk is a multiple award-winning journalist on the Middle East, based in Beirut.

Sunday 19 October 2014
With US-led air strikes on Isis intensifying, it’s a good time to be an arms giant like Lockheed Martin
Last month American warships fired $65.8m worth of Tomahawk missiles within just 24 hours of each other
So who is winning the war? Isis? Us? The Kurds (remember them?) The Syrians? The Iraqis? Do we even remember the war? Not at all. We must tell the truth. So let us now praise famous weapons and the manufacturers that begat them.
Share prices are soaring in America for those who produce the coalition bombs and missiles and drones and aircraft participating in this latest war which – for all who are involved (except for the recipients of the bombs and missiles and those they are fighting) – is Hollywood from start to finish.
Shares in Lockheed Martin – maker of the “All for One and One for All” Hellfire missiles – are up 9.3 per cent in the past three months. Raytheon – which has a big Israeli arm – has gone up 3.8 per cent. Northrop Grumman shares swooped up the same 3.8 per cent. And General Dynamics shares have risen 4.3 per cent. Lockheed Martin – which really does steal Alexandre Dumas’ Three Musketeers quotation on its publicity material – makes the rockets carried by the Reaper drones, famous for destroying wedding parties over Afghanistan and Pakistan, and by Iraqi aircraft.
READ MORE
AMERICA'S BOMBS ARE ONLY MAKING ISIS STRONGER, AND AL-QAEDA HAS JUST PROVEN IT
And don’t be downhearted. The profits go on soaring. When the Americans decided to extend their bombing into Syria in September – to attack President Assad’s enemies scarcely a year after they first proposed to bomb President Assad himself – Raytheon was awarded a $251m (£156m) contract to supply the US navy with more Tomahawk cruise missiles. Agence France-Presse, which does the job that Reuters used to do when it was a real news agency, informed us that on 23 September, American warships fired 47 Tomahawk missiles. Each one costs about $1.4m. And if we spent as promiscuously on Ebola cures, believe me, there would be no more Ebola. Let us leave out here the political cost of this conflict. After all, the war against Isis is breeding Isis. For every dead Isis member, we are creating three of four more. And if Isis really is the “apocalyptic”, “evil”, “end-of-the-world” institution we have been told it is – my words come from the Pentagon and our politicians, of course – then every increase in profits for Lockheed Martin, Raytheon, Northrop Grumman and General Dynamics is creating yet more Isis fighters. So every drone or F/A-18 fighter-bomber we send is the carrier of a virus, every missile an Ebola germ for the future of the world. Think about that.
Let me give you a real-time quotation from reporter Dan De Luce’s dispatch on arms sales for the French news agency. “The war promises to generate more business not just from US government contracts but other countries in a growing coalition, including European and Arab states… Apart from fighter jets, the air campaign [sic] is expected to boost the appetite for aerial refuelling tankers, surveillance aircraft such as the U-2 and P-8 spy planes, and robotic [sic again, folks] drones… Private security contractors, which profited heavily from the US presence in Iraq and Afghanistan, also are optimistic the conflict will produce new contracts to advise Iraqi troops.”
This is obviously outrageous. The same murderous bunch of gunmen we sent to Iraq are going to be let loose to teach our “allies” in Syria – “moderate” secular militias, of course – the same vicious tactics they used against civilians in Iraq. And the same missiles are going to be used – at huge profit, naturally – on the peoples of the Middle East, Isis or not. Which is why De Luce’s report is perhaps the most important of the whole war in the region.
I’ve always argued that the civilian victims of these weapons manufacturers should sue these conglomerate giants every time their niece or grandfather is killed. In Gaza and the West Bank, the Palestinians used to keep the bits and fragments of US-made missiles that killed their innocent relatives, with the idea that one day they might be able to take the companies to court. Lebanese civilians did the same. But they were given “compensation” – with whose blessing, I wonder? – and persuaded not to pursue the idea, and so the armaments manufacturers, made so palpable in George Bernard Shaw’s Major Barbara, got away with it. There are many lawyers in New York ready to take up these cases – I’ve met a few of them in the US – on a pay-if-you-win basis. But so far, no takers. It’s time there were. Why should the merchants of death get away with it?
In the meanwhile, the Pentagon can keep pushing the bills through. “It’s awfully hard to say no when you’re at war,” a guy with “links” to the weapons industry said last week. You bet it is. He says, by the way, that BAE Systems is doing pretty well out of the current crisis. Think about that. And pray, of course, for the 200,000 dead in the Syrian war.
by shin-yamakami16 | 2014-10-24 22:30 | Comments(0)
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日本人が「忘れようとする」暴虐の「世界的暴露」と寛容さの吐露

                                山上 真

 昨日10月15日、世界的に権威ある英国「ブッカー賞」が、オーストラリアの作家 Richard Flanagan 氏の最新作 *‘The Narrow Road to the Deep North’ に授与されたことがロンドン・ギルドホールで発表された。

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          2014年度「ブッカー賞」受賞の Richard Flanagan 氏

 ‘Man Booker Prize’ (正式名称)はその年に出版された最も優れた長編小説に与えられる。選考対象は、イギリス連邦およびアイルランド国籍の著者によって英語で書かれた長編小説に与える賞であるため、同一作家が複数回受賞することもある。

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  Richard Flanagan 氏は1961年、オーストラリア 南部タスマニア島で生まれ、そこの大学を芸術学士として卒業後、’Rhodes Scholarship’ を受けて、オックスフォード大学・’Worcester College’ で歴史学を修めた。

  Flanagan氏は、小説の舞台であるビルマ・タイ両国や日本を度々訪れて取材したという。また、この小説を書き終えたら北部オーストラリア鉱山での仕事を見つけようとしていたとも言う。今度与えられた賞金5万ポンド(約850万円)は作家活動を続ける為の「生活費」として使われる様だ。

 彼の作家活動は、最初はnon-fiction から始め、その「修業時代」を経て、小説に移った。主としてオーストラリアに在住した人物に取材した作品を書いており、最初の二作品 ’Death of a River Guide’ 、’The Sound of One Hand Clapping’ (1998)でオーストラリア国内だけでも15万部以上を売り上げるベストセラー作家に成長していた。
 その後、’Gould’s Book of Fish’ (2001)、’9/11’ 事件後の世界に関連した ‘The Unknown Terrorist ’(2006) 、’Wanting’ (2008)と続くが、いずれも文学賞を授与された好評作品である。
 
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 「ブッカー賞」を受けた最新作 ‘The Narrow Road to the Deep North’ (2013)
は、必ずしも完璧とは言い難い ’War Hero’ (軍神)の軍医将校として ’the Death Railway’ (死の鉄道)と呼ばれた、全長415キロに及ぶ *「泰緬鉄道」建設現場に投じられ、日本軍の虐待・酷使から「九死に一生」を得て生き延びた主人公 Dorrigo Evans の生涯を描いた大河小説である。
 そこには、主人公の若き日の失敗に終わる恋愛、日本軍への降伏と悲惨な捕虜生活、日本軍将校ナカムラとの「対決」と生涯を通じた交流、戦後の荒廃と苦痛に満ちた生活が叙事詩的に描かれているという。

 作者Richard Flanagan氏は、この作品を完成する迄12年の歳月を費やし、その間に5回書き直したという。文字通り、心血を注いだ力作と言えよう。

 なお、作品名は、作者の「日本伝統文化」への関心の深さを反映して、松尾芭蕉「奥の細道」の英語名をそのまま使っているということだ。

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    「死の鉄道」建設に従事させられた作者父 ・故 Archie Flanagan 氏

 主人公Dorrigo Evans のモデルは、実在の人物*Weary Dunlop とされているが、当時の「泰緬鉄道」建設現場で捕虜として虐待された作者の父*Archie の実話から作品の多くの材料が得られているという。その父は、この作品が完成したという知らせを受けたその日に98歳の生涯を閉じた。

  英国『ガーディアン』紙の記者Thomas Keneally氏は、
「Flanaganの小説は、同じ一つの肉体の中で、善人であることと悪人であることがどういうことなのかということ、そして何とか生死の境を生き延びた後に、生きて行くことがどんなに辛いことかを、壮大な形で検証している」
と述べ、その具体例として、中年のDorrigoの赤裸々な生き様と、ガンに侵されたナカムラの姿を、ビルマの囚人収容所・野戦病院の惨状と同様に、殆ど読むに耐え難いものにしていると言う。
 
 10月15日朝の ’BBC World’ は、英国皇太子妃 ’The Duchess of Cornwall’から賞を受ける様子と、作者の父Archieが実体験したことだが、「泰緬鉄道」での奴隷労働に従事した英国人捕虜の骨と皮ばかりの姿や、当時の鉄道の映像などを紹介していた。この報道の最後に、作者Flanagan が作品の趣旨について語った、
「憎しみを伝えることでなく、或る人間が別の人間より悪いと言うことでもない」
という言葉が実に印象的だ。

 「泰緬鉄道」建設現場での過酷労働・食料不足・マラリアなど疫病多発に因る犠牲者は、一説には「枕木一本に死者一人」即ち42万人という数字もある一方、「連合国捕虜一万五千人、アジア人労務者20万人」という具体的な算定が一般的に知られているが、本当の犠牲者数は掴めていないという。兎も角、「ヒロシマ犠牲者」14万人を超えることは間違いない様だ。

 戦後1946-1947年でのシンガポール戦争犯罪裁判に於いて、捕虜虐待などの罪で32人の日本軍将兵が死刑判決を受けた。

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 今回の「ブッカー賞」受賞については、これ迄のところ、日本での報道は
一切無い様だ。「泰緬鉄道」建設に於ける日本帝国軍の「所業」は今日でも無関係では済まされない筈なのだが。今のところ、報道の如何なる形跡も見られない。
 この著名な小説は、欧米を中心にして世界中で少なくとも数千万人の人々によって読まれることだろう。若し、日本の若者たちが自国の犯した「過ち」について何の知識も無いとしたら、間違いなく世界で恥を掻き乍ら「孤立」した存在として渉って行くしかないことになる。

 筆者は不明にして、この作品が「ブッカー賞」を受ける迄その存在さえ知らず、現時点では手に入れることも難しいが、ここでは先ず、日本が深く関わっている文学作品が世界的脚光を浴びている事実の概要を紹介する次第である。    (2014.10.16)

*<注>
1. 泰緬鉄道(たいめんてつどう)は、第二次世界大戦中にタイとビルマ(ミャンマー)を結んでいた鉄道。旧日本陸軍によって建設・運行されたが、戦後連合国軍によって部分的に撤去され、現在はナムトックサイヨークノイ停車場で途切れている[1]。日本軍の公式名称は泰緬連接鉄道。英語名称は「Thai-Burma Railway(またはBurma Railway)」だが、大量の死者を出した過酷な建設労働から英語圏ではむしろ「死の鉄道(Death Railway)」の名で知られる。
建設は迅速さを要求されたためビルマ側・タイ側両方から開始した。ビルマ・タイにはすでに多少の鉄道が建設されており、タイ側はノーンプラードックから、ビルマ側からはタンビュザヤより建設を開始した。建設の作業員には日本軍1万2000人、連合国の捕虜6万2000人(うち1万2619人が死亡)、募集で集まったタイ人数万(正確な数は不明)、ミャンマー人18万人(うち4万人が死亡)、マレーシア人(華人・印僑含む)8万人(うち4万2000人が死亡)、インドネシア人(華僑含む)4万5000人の労働者が使われた。建設現場の環境は劣悪で、特に工事の後半は雨季にもかかわらずさらなる迅速さが要求され、食料不足からくる栄養失調とコレラやマラリアにかかって死者数が莫大な数に上り、戦後に問題となった。—Wikipedia

2. *‘The Narrow Road to the Deep North’: The Monthly Book by Ramona Koval
October 2013 Welcome to the Monthly Book. Each month Ramona Koval chooses a book, provides reading notes and posts a video interview.
THE NARROW ROAD TO THE DEEP NORTH –
Richard Flanagan

Ramona Koval
October, 2013

Heroism, goodness, mateship, war, enmity, class, memory, self-delusion, passion, guilt, honour and loyalty – these are just some of the themes in this month’s Monthly Book, Richard Flanagan’s latest novel, The Narrow Road to the Deep North. I’ve chosen this book for you as it brings to life a period in Australian history that has not been well expressed in novelistic form, although there have been noted war memoirs from survivors of the Japanese Imperial Army’s prisoner-of-war camps that were tasked to build the Thai–Burma railway.
The story takes us on a round trip: from rural Tasmania in the years leading up to World War Two, to the theatres of war in the Middle East and on the Thai–Burma railway, and back to postwar Australia. We follow Dorrigo Evans as he becomes a student surgeon, gets engaged to the daughter of Melbourne toffs and experiences a passionate affair that haunts him, through to watching his selfless service to other POWs in the Japanese camp, and then his life as a celebrated hero in back home.
Past and present sit together in this complex structure, in the way they do in our own minds, as Dorrigo’s story unfolds influenced by the haikus of the great Japanese writer Basho and the poetry of Paul Celan.
Dedicated to “prisoner san byaku san ju go (335)”, the identification number of Richard Flanagan’s father, the late Archie Flanagan, who died aged 98 earlier this year, the novel seems to reflect a son’s struggle to make sense of the lives of men who fought a war and managed to survive terrible conditions. How did they make it? And how did they negotiate life afterwards, in the face of most people’s inability to understand what they had seen and the tests they had faced? And what of the heroism of someone like Dorrigo Evans, whose story in the camp has parallels with that of Edward “Weary” Dunlop? What makes a leader of men in their darkest hours? And can the hero stand up and be proud if there are other guilty secrets in his past to face? Is heroism necessarily born of recklessness – the same recklessness that can drive a man in fits of passion?
Flanagan has broken open the silence of what happened in that POW camp to the pages of a novel told from many points of view, including those who held the Australian prisoners captive. He writes of deprivations, cruelty, hunger, mud and sickness with clarity and poetry.

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         主人公 Dorrigo Evans のモデル人物とされる Weary Dunlop 氏

3. *Sir Edward ‘Weary’ Dunlop
Lieutenant-Colonel E.E. ‘Weary’ Dunlop, painting by Murray Griffin, 1956 [AWM ART26999]
Lieutenant-Colonel E.E. ‘Weary’ Dunlop is an iconic figure in Australian memory of the Thai–Burma railway. Although only one of 106 Australian doctors captured by the Japanese and of 44 on the railway, Dunlop came to represent the self-sacrifice, courage and compassion which doctors and Australians more generally are remembered as displaying in captivity.
Born in Wangaratta, Victoria, in 1907 Dunlop studied pharmacy and medicine at the University of Melbourne and played rugby union for Australia in 1932. His nickname, ‘Weary’, was a play on the well-known brand of Dunlop Tyres which, according to their makers, ‘never wear out’.
In November 1939 Dunlop enlisted in the Australian Army Medical Corps and served with the 2nd Australian Imperial Force in Greece, Crete and North Africa. When Australian troops landed in Java in February 1942 in a futile effort to stop the Japanese advance Dunlop took command of No.1 Allied General Hospital at Bandung. When Java fell to the Japanese, he became a prisoner.
In January 1943 Dunlop and nearly nine hundred prisoners were transferred from Java to Changi. Two weeks later they left for Thailand.
‘Dunlop Force’ reached Konyu River Camp on 25 January 1943. Dunlop himself moved to Hintok Mountain camp in March. He stayed here until October, when he was sent to Tha Sao Hospital further down the Kwae Noi. In 1944 he moved to the hospital camp at Chungkai and later to Nakom Paton where he remained until the end of the war.
4. Archie Flanagan: one day hill
Arch Flanagan, 91, is a retired school teacher. In 1943, as a sergeant in the Australian Army, he was forced to labor on the infamous Burma Railway upon which it is said, that one man died for every sleeper laid. As one of Weary Dunlop’s Thousand, Arch experienced the horrors of forced labour under the cruel and arbitrary command of the Japanese Imperial Army. There have been many books written on this subject but this one includes a fascinating commentary by Martin Flanagan, who outlines his own struggles to come to terms with his father’s experiences. The two voices create a unique and engaging memoir.
In the 50 years since, Arch has written four separate pieces reflecting on the experience – two short stories, a memoir and an obituary for his commanding officer, Sir Edward “Weary” Dunlop.
Archie Flanagan passed away on the 23rd April 2013 aged 98. He was a fine writer and a true gentleman.

<写真> The Guardian, The Telegraph, BBC World, The New York Times

                         <追記>
1. NichiGoPress:フラナガン、マン・ブッカー賞受賞
2014年10月15日
「豪人であることが恥」と政府批判
 イギリスの文学賞、2014年マン・ブッカー文学賞にTAS州在住の作家、リチャード・フラナガン氏の受賞が発表された。フラナガン氏は、「オーストラリア人であることが恥ずかしい」と発言、受賞の機会にイギリスの視聴者に向けて、トニー・アボット連邦政権批判をしている。
フラナガン氏は「The Narrow Road to the Deep North」で受賞し、賞金は5万ポンド、約$88,000にもなる。この小説はフラナガン氏の父親が太平洋戦線で日本軍の捕虜になり、泰緬鉄道で日本軍の苛酷な扱いを受けた体験が基になっている。マン・ブッカー文学賞では最終選考までに残った6人の作品から選ばれた。
 BBCのインタビューで、アボット首相が、「石炭は人類にとっていいものだ。今後も重要なエネルギー源の位置を保っていく」と発言したことについて意見を聞かれのに対して、「オーストラリアには世界にも珍しい飛び抜けて変わった自然環境がある。現政府はこのようなオーストラリアの自然を破壊しようと一生懸命になっている。その理由が理解できない」と語り、「率直に言って、この話題になるとオーストラリア人であることが恥ずかしい」と語った。
(2014.10.17)

2. 仏『リベラシオン』紙
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Le Booker Prize à Richard Flanagan
CLAIRE DEVARRIEUX 15 OCTOBRE 2014 À 18:04
Richard Flanagan, lors de la remise du Booker Prize, le 14 octobre à Londres. (Photo Reuters)
PRIXL'écrivain australien a remporté le prestigieux prix littéraire pour «The Narrow Road to the Deep North», une histoire d’amour sur fond de Seconde Guerre mondiale.
L’Australien Richard Flanagan remporte le prestigieux Man Booker Prize avec son sixième roman, The Narrow Road to the Deep North, une histoire d’amour sur fond de Seconde Guerre mondiale. L’auteur (né en 1961 dans l’île de Tasmanie) s’est appuyé sur l’expérience de son père, ancien prisonnier d’un camp japonais, mort centenaire au moment où l’auteur terminait le livre.
Issu d’une famille où il n’y avait «aucune culture littéraire», Flanagan disait, au moment de la sortie de Désirer, chez Belfond : «Mon père avait un sens incroyable des mots. Il a très vite compris que les mots, si vous ne les possédez pas, peuvent vous opprimer, et vous libérer si vous les possédez.»
L’histoire de la Tasmanie a inspiré plusieurs des romans de Richard Flanagan, comme Emportés par le vent et le Livre de Gould. Mais la Fureur et l’Ennui (Belfond, 2008) raconte la paranoïa antiterroriste de l’Australie d’aujourd’hui.
                  <参考資料>
1. The Guardian
Man Booker prize: Richard Flanagan wins with ‘timeless depiction of war’
Australian novelist picks up award for story of prisoners and captors on Burma railway in The Narrow Road to the Deep North
Mark Brown, arts correspondent

The Guardian, Tuesday 14 October 2014 21.48 BST
Richard Flanagan is the third Australian to win the Booker prize, after Thomas Keneally and Peter Carey. Photograph: Alastair Grant/AP
The first Man Booker prize to allow American nominees was on Tuesday night won by an Australian, with Richard Flanagan triumphing for a “magnificent novel of love and war” that tells the harrowing stories of prisoners and captors on the Burma railway.
Flanagan won for The Narrow Road to the Deep North as he became the third Australian to win the prize, following on from Thomas Keneally and Peter Carey.
He instinctively hugged the Duchess of Cornwall as he received the award at a black tie dinner in London.
“In Australia the Man Booker prize is sometimes seen as something of a chicken raffle,” he joked. “I just didn’t expect to end up the chicken.”
The novel is an incredibly personal book for Flanagan, whose father was a survivor of Japan’s campaign to build the railway. He died aged 98 on the day Flanagan emailed his final draft to his publisher.
“I grew up, as did my five siblings, as children of the Death Railway,” Flanagan said. “We carried many incommunicable things and I realised at a certain point … that I would have to write this book.”
Over 12 years he wrote five drafts that he deemed deficient and burned, but he was intent on finishing before his father died.
He stressed that the novel was not his father’s story, although he had asked him lots of questions – “the nature of mud, the smell of rotting shin bone when a tropical ulcer has opened up, what sour rice tasted like for breakfast”.
He added: “In the end my father never asked me what the story was, he trusted me to write a book that might be true.”
Flanagan wins £50,000, money he said would be spent on “life”, as he was not wealthy and had even, 18 months ago, considered trying to get work in the mines of northern Australia because he had spent so long on one book.
“This prize money means I can continue to be a writer,” said Flanagan, who also worked as one of the screenwriters on Baz Luhrmann’s film Australia.
The philosopher AC Grayling, who chaired the judges, called his book “an absolutely superb novel, a really outstanding work of literature”.
At its heart, the book tells the excoriating, horrific story of what it was like to be a prisoner of war forced to work on what has become known as the Death Railway between Thailand and Burma.
But the novel is about much more than that, said Grayling. “It is not really a war novel, it is not about people shooting one another and bombs going off, it is much more about people, their experience and their relationships. What’s interesting about it is that it is very nuanced, as if everyone on the Burma railway, both sides of the story, were victims.”
It is Flanagan’s sixth novel, and although he was many people’s tip to win, he was not the bookmakers’ favourite. William Hill made him the 6/1 outsider earlier on Tuesday.
The favourites had been the three British novelists, Howard Jacobson, Ali Smith and Neel Mukherjee, while the two Americans – Joshua Ferris and Karen Joy Fowler – were not given too much of a chance by pundits.
Grayling said the process of reading and then re-reading twice exposed “the genuine quality in a book”.
He added: “The best and worst of judging books is when you come across one that kicks you so hard you can’t pick up the next one on the pile for a couple of days, it delays you but you know you’ve met something extraordinary. That’s what happened in the case of this book.”
The book’s main narrative is set in the second world war but Grayling said it also had a strong contemporary resonance given conflicts around the world.
“With cinema and reporting we are all the more aware of the kind of trauma that people experience when they have been engaged as soldiers or bystanders in these situations,” Grayling said. “This depiction is timeless, it is not just about the second world war, it is about any war and it is about the effect on a human being.”
It is the 46th year of the prize but the first one to allow any novel published in English to be entered.
The change has not been universally welcomed, with many fearing the award might become dominated by American authors. On Sunday, Flanagan’s countryman Carey (twice a winner, for Oscar & Lucinda and The True History of the Kelly Gang) criticised the move, saying it was “unimaginable” that America’s top literary prizes, such as the Pulitzer, would allow British and Australian authors to be nominated.
Carey, who had backed Flanagan to win, believes the “particular cultural flavour” of what was a prize for Commonwealth and Irish writers will now be lost.
by shin-yamakami16 | 2014-10-16 11:28 | Comments(0)