世界中で起きている重要な事件、事象についての忌憚なき批判、批評の場とします。


by shin-yamakami16

ビル・クリントン「電撃訪朝」の衝撃

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            平壌空港に着いた米・元大統領クリントン氏


浮かび上がる「無為無策」の日本外交
                          山上 真

 昨日米国元大統領が、突如として「北」朝鮮・平壌を訪れ、金総書記と会談、抑留されていた2女性ジャーナリストと共に帰国して、世界を驚かせた。


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 これは用意周到に二国間で準備されたプロセスであったが、表向きはあくまで「民間外交」の成果として、米国の「北」政策の変更を示唆するものではないと、ホワイト・ハウスは言う。
 

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 しかし、元大統領を2ジャーナリスト解放の為にだけ送ったという説明には無理があり、当然のことながら、行き詰まっている核開発問題などの懸案解決の糸口を探ろうとする試みが含まれていると見るべきだろう。


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 今度の米・「北」交渉を実らせた仲介者は、恐らく中国政府だろう。六か国協議の頓挫という事実を前にして、その開催に責任を負う中国が、打開策として、「北」が求める二国間交渉開始を、先の「米中経済戦略対話」の際に米国に求めた可能性が濃厚である。


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 例の「拉致問題」に捕縛されている日本外交の頭越しに為された「電撃交渉」の行方を、我が政府当事者は静観しているしかない。みのもんたが言うように、数多くの「拉致被害者」を抱える日本政府は、3、4人の首相経験者を総動員して、「北」に行かせるような知恵も無い。


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      釈放されて平壌空港から出発するローラ・リンさんとユナ・リーさん

 オバマ大統領が世界的な核兵器廃絶の姿勢を示しつつ、「北」、イランの核武装計画を阻止しようとしていることは正しい。今度の交渉が、極東全体の核武装問題解決の突破口になることが強く望まれる。(2009.08.05)


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 <写真> The New York Times, The Washington Post, The Times
by shin-yamakami16 | 2009-08-05 16:32 | Comments(0)