アイスランド「火山噴火」、英国全空域を飛行不能に
2010年 04月 15日

3月20日、200年間の沈黙を破って噴火を始めたEyjafjallajökull 火山
欧州大陸への影響は避けられるか?
山上 真
先程、英国から入ったニュースであるが、ここ数日間激しく噴火しているアイスランドの火山の噴煙が約1000キロ離れた英国北部に及び、英国航空管制当局は、今日15日、英国全空域の飛行を停止することを決定した。


この時期は、ちょうど、イースター休暇を英国内・海外で過ごした旅行者が帰国する頃であり、各空港は大混乱に陥る恐れがある。

15日ダブリン空港

これは、地上約10キロに達した火山灰の為に視界が遮られ、航空燃料・配水・空調システムに大きな障害を引き起こし、最悪の場合、墜落事故の原因となるからである。

今度のアイスランドから流れている噴煙は間もなく欧州大陸全体に達して、火山噴火が止まない場合、重大な影響を及ぼすことが懸念されている。
(2010.04.15)

<追記1> 先程PM7:00のNHK TVニュースによると、今日、成田からヨーロッパに向かったANA, JALなど航空機3便が上記の事件の為に引き返し、ほか2便が出発中止となったということだ。
<追記2> アイスランドからの火山灰の影響は、欧州大陸まで及び、その半分の空域を飛行不能にしており、旅行客ばかりか経済に量り知れない打撃を与えつつある。日本人旅行者も、各地で足止めを喰っており、事態は深刻だ。今後の見通しも予測不可能だ。 (2010.04.17)





<写真> The Independent, Daily Mail, Daily Telegraph