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by shin-yamakami16

総額「一兆六千億円」F35機・購入を取り消せ

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              一機99億円 「F35 ステルス機」


憲法「九条」に立ち返ることが「最も確かな安全保障」
                                  山上 真

 今日12月20日正午のNHKニュースは、野田内閣が自衛隊次期戦闘機・機種選定で、米国ロッキード・マーチン社製「F35・ステルス」機に決定したことを伝えた。発注機数は42機に上るという。その理由は、性能面と、艦船などとの機動能力で優れているからだという。

 このニュースの解説者は、購入費が膨大なものに上り、財政厳しい中、国民への説明が必要」と述べたが、整備費含め総額1兆6,000億円にも達すると見られる具体的な数字公表を「控えた」のは、例のNHKの「政権への思いやり」だろうか。

 今度の「F35」選定は米国政府の強い要請を受けたものである。日本の次期戦闘機については、先に英国キャメロン首相からも、電話に依る野田首相への、「ユーロファイター」選定を望む働きかけがあったのであるが、結局、米国との「同盟関係」を重視する立場が決定的であった。これで、野田政権は、膨大な税金を使って、米国と、三菱グループを中心とする軍需産業に利益を保証することになった。

 しかし、表向きは、台頭する中国、ロシア、更には「北」朝鮮の「脅威」を強調することによって、重武装を正当化する手に出ている事は、最近の自衛隊の動き、即ち、北海道駐留の重戦車部隊を九州に移送するという派手な作戦などを見れば一目瞭然である。これらは、沖縄の米軍事基地問題と表裏の関係にある。

 今年度末には890兆円に及ぼうとしている国家「財政赤字」の「危機」を訴える野田「民主」は、年金減額、消費税・所得税増税、生活保護費の支給対象厳格化など、国民生活のあらゆる面で「国民の犠牲」を求める一方、米軍への年額1858億円もの「思いやり予算」を計上、自衛隊の潜水艦など艦船の増強を謀り、今度は、途方もないF35発注ということである。

 率直な疑問として、斯くのごとき「自衛軍」の増強によって、何を目指しているのか、という事である。上記のいずれの兵器も、過去の日本軍隊が実戦で用いたものよりも強力な兵器であるが、これらを用いて、本当に戦争をするつもりなのか?その先に何を予期しているのか?
 おぞましい大平洋戦争の「戦禍」を議員諸候は忘れてしまったのか?

 日本がいかなる国とも交戦することがないことを約束した「日本国憲法」が現存する以上、武力に依らず,飽くまで「平和的交渉」によって、領土問題などを解決することが、最も賢明である事は、正気な人なら誰でも分かることだ。それが、最も「安上がりな」国家の安全保障であることも。

「民主」党よ、こうした国民無視の政策を決める度毎に、多くの選挙民の心が離れて行くことを忘れるな。  (2011.12.20)

                  <追記>
1. 昨日、野田首相が、「金正日氏死去の報に急遽、予定されていた演説を取り止めた」という19日の「民主党・新橋演説会」の様子がどんなものだったか知りたくて、You Tube のヴィデオ映像を見たが、とんでもないことが起こっていた。「反民主党のプラカを持っていると隔離」と題するヴィデオを見ていると、「民主党のスター」蓮舫女史が演説を始めている頃、「民主党は地上から無くなりますように」と「野田政権は早く終りますように」と書かれた、160cm x 40cm 程のプラカードを両手に持って掲げた二人の男性が、俄に現われた黒っぽい背広姿の男たち十数名に押されて、抵抗空しく、会場外の駅方向に連れ出された。二人が駅の建物壁面まで追い詰められた途端,今度は、20人程の制服警官が「背広組」に取って代わり、彼らを身動き出来ないように、押し込めたのである。その間、二人は何とか「プラカ」を掲げながら、「これが民主日本か?」などと叫びつつ,抗議し続けていた。その内に、普通の小さい「プラカ」に「嘘、あなたの言葉全てが風評だ」と書いたものを掲げた女性一人も、先程と同様に警官隊に囲まれ,「隔離」された。こちらも、「これ、日本なの!みんな,助けて!」などと激しい抗議をしていた。後で分かった事だが、最初の「背広組」は民主党議員警護の SP のようだ。つまり,彼らは、警視庁と協議の上で、演説会参加者の中の「目障り」な人物たちを「隔離」したことになる。「民主」党の正体が、こんなものとは!流石に、このヴィデオのコメント欄には、昨日の550程度から,今日の12,819に至るまでの「視聴者の声」が殺到しており、その多くが、例えば、「明らかにSP、警官隊の職権乱用。民事訴訟で勝てます」とか、「これが民主党が政権を握る民主国家・日本か?空恐ろしい」などというものだ。 (2011.12.21)

2. 上記の件であるが、当日は、右翼グループの「日の丸」や、民主党政権の公約違背を糾弾したり、「反原発」・「反TPP]・「反消費増税」などのプラカードが林立していたが、先述の「プラカ」が特に周囲に「危険なもの」という風には思われず、明らかに恣意的かつ重大な「表現の自由・弾圧」事件だ。「大正・昭和初期」時代の風景に近い。ところが、この現場に居て,目撃していた筈のマス・メディア関係者が、言論人として、どのような適切な態度を取ったのか定かでない。少なくとも、ざっと見渡した所、この「言論弾圧事件」についての記事・報道は一切見つけられなかった。如何に自社が「政府寄り」と言えども、「言論・表現」の仕事に携わる者としての矜持を持って、公明正大な報道をするべきだろう。それが無ければ、「言論の死」と言う外ない。 (2011.12.21)

3. 民主党の小沢一郎氏が、大阪新市長橋下某と会って、「古いものを壊して」と言い、地方政治などの面での協力を確認したという。しかし、橋下が「君が代」を教育現場に強制する「憲法違反」行為など、古風な「ファッシスト」的人事管理を行っているのを承知で、小沢氏が「持ち上げ」ているとしたら、これ程ご自身を損なう行為はない。小沢氏が、これまで、立派な政治観や外交観を吐露してきただけに、ここに至って、石原某と同じく、「選挙に勝った」だけの「非国際的非常識」ナショナリストと組んだことは、返す返すも残念である。そうした小沢氏に「反省」が無いとしたら、有為なる民主党「反執行部」諸公は、小沢氏の動向に関係なく、独自の「新党結成」に踏み切ることが期待される。それを、多くの国民が待ち望んでいるに違いない。 (2011.12.21)

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  「八つ場」ダム建設・継続に抗議して「離党」を表明した民主党・中島政希氏

4. 「民主」党の、自ら立案した「マニフェスト」踏み倒しは、愈々「佳境」に入った模様だ。この23日、野田「民主」は、「コンクリートから人へ」という一枚看板を下ろし、「八つ場ダム・中止」の従来の方針をひっくり返して、ダム建設「継続」を決めたという。呆れ返ったものだ。このダム建設の根本問題、即ち、建設地盤の「脆弱さ」・水質の「酸性強度」などの根本問題はどうしたのだ。膨大な費用の点でも、国土交通省の「シナリオ」は妥当かなど、充分な論議が尽くされていないままだ。しかし、強引な政権運営に対して,漸く見識派が 'No' を突きつけ始めたようだ。今日の『毎日』・『東京』新聞に依れば、長らく,地元前橋で「やんばダム」問題に取り組んできた衆議院議員・中島政希氏が、ダム建設再開・決定に抗議して、「民主」党・離党の意思を固めたという。中島氏は、「脱原発」などの立場で,幅広く活動されている人だ。今後,更に多くの民主・議員諸公が、「公約」を踏みにじった恥知らずな「野田」執行部に見切りを付けて、新党結成に踏み切ることが切に望まれる。(2011.12.24)

5. 漸く「民主」党の離党と新党結成の動きが本格化した様だ。党がマニフェストを「反古にした」ことに抗議して、昨日28日、衆議院議員内山・渡辺(浩)・豊田・斉藤・中後・石田・三輪・小林・渡辺(義)の選挙区・比例区に跨がる議員諸公9人及び、横峰参議院議員が、離党届けを提出したという。こうした、消費税「10%増税」の「ラッパ吹き」藤井らの企てを無効にしてしまう行動は、直接的に国民の利益に沿うものとして、高く評価されるだろう。更に多くの「民主」議員諸公が、好機を逃さず、新党結成に馳せ参じることが期待される。(2011.12.29)


<写真> Wikipedia
by shin-yamakami16 | 2011-12-20 17:59 | Comments(0)