世界中で起きている重要な事件、事象についての忌憚なき批判、批評の場とします。


by shin-yamakami16

中国の動向は如何に?

注目される中国の今後             
                                 山上 真

この過去数ヶ月の間にアジアで起こった最も大きな事件として挙げられるのは、ミャンマーの民主化運動弾圧、同国の未曾有のサイクロン被害、チベット「暴動」に対する中国の「弾圧」、そして四川大地震被害であろう。
ここで注目されているのは、中国の政策の妥当性如何である。ミャンマーでの血腥い弾圧事件では、軍事政権に対する世界的な非難にも拘らず、中国指導部は「内政干渉するべきではない」として事実上、軍事政権を擁護した。チベットでは、僧侶を中心とした抗議行動に対して、過度な武力行使が行われたのは事実であろう。これには、中国の近年の開放政策の発展を期待してきた多くの人々が失望した。引き続く大災害では、両国は、若干の差異はあれ、一刻を争う、膨大な人命救助には不可欠な、国際的緊急支援を速やかに受け入れようとはしなかった。人命よりも何が必要だったのか?
確かに、予想規模を遥かに超えた災害ではあったろうが、他の部門の発展に見合った災害対策が行われていたかは、一度に数百の人命が失われた学校の倒壊現場などの映像を見ると、疑問である。1976年に24万人余の死者を出した唐山地震の例は生かされなかったのだろうか。「オリンピックより...」などと言うつもりはないが、悪名高い大気汚染の問題など、国として取り組むべき政策優先順位という点で大いに沈思黙考するべきであろう。
中国の、社会主義体制を維持しながら、市場原理主義を押し進めようとする壮大な実験は、発展途上国を中心に期待感を込めて注目されている。それだけに、「壮大なる失敗」は許されない。                    (2008.05.20)
by shin-yamakami16 | 2008-05-20 12:59 | Comments(0)